
はじめまして。当ブログを運営している「Tarihiyo」と申します。
私は現在、IT・SaaSベンチャー企業で営業(フィールドセールス)をしています。30代後半になり、2人の子どもを育てる父親です。
今でこそ、フルリモート・フルフレックスという環境を活かして家族との時間をベースにしながら、なんとか営業として納得のいく成果を出せるようになりましたが、ほんの少し前までは、デジタルに全く強くない、典型的な「有形商材のメーカー営業マン」でした。
このブログは、30代・既婚・子持ち・異業界未経験という、世間一般的には「かなりリスクが高い」と言われる転職に踏み切り、激しいカルチャーショックに打ちのめされながらも、周囲に助けられて一歩ずつ馴染んでいった私のリアルな体験談です。
エキスパートとしての華々しい成功法則ではなく、「普通のメーカー営業が、新しい環境でどうやって生き残ったか」という等身大の記録をまとめています。
私のこれまでの歩み
「メーカー営業」としての10数年間
前職では、大手メーカーでルート営業を長年経験しました。毎日車を走らせて顔馴染みの取引先を回り、真面目に関係性を作って数字を上げる。そんな古いタイプながらも、愚直に顧客と向き合う営業スタイルでした。
仕事にやりがいは感じていたものの、年齢を重ね、子どもが大きくなるにつれて、メーカー営業特有の働き方に限界を感じるようになりました。
- 毎日の満員電車や、長距離運転による慢性的な肉体疲労
- 関係性を維持するための、夜遅くまでの付き合いや接待
- 土日問わず携帯に鳴り響く「突発的なトラブル対応」の電話
「このまま40代、50代になってもこの体力が続くあろうか。もっと自分の裁量で時間をコントロールし、家族との時間を守りながら、どこでも通用するスキルを身につけたい」
その一心で、無形商材(IT・SaaS)の世界への挑戦を決めました。
家族を守るために用意した、現実的なセーフティネット
世帯主であり、子どももまだ小さい30代後半の転職です。無謀な挑戦で家族を路頭に迷わせるわけにはいかないため、私は2つの現実的な「守り」を用意しました。
- 数年分の生活防衛資金の確保: 万が一、転職先で全く結果が出ずに収入が不安定になっても、家族がしばらくは問題なく暮らせるだけの貯蓄をあらかじめ作っておきました。これで妻に安心してもらい、自分自身の焦りも抑えることができました。
- 「いつでも前職の業界に戻れる」状態での退職: 前職の会社や業界とは、いつでも良好な関係に戻れるよう、引き継ぎを含めて円満に退職しました。最悪の事態が起きても「戻る場所はある」という退路があることが、心の支えになりました。
入社3ヶ月目までの絶望と、プライドの崩壊
しかし、いざベンチャーに入ってみると、待っていたのは想像を超えるギャップでした。最初の数ヶ月は、「自分はここでは何もできないのではないか」と、本当に凹む毎日でした。
- メール文化からSlackやSalesforceの嵐へ。流れるテキストの量とスピードに勝手がわからず、画面の前で立ち往生。
- 周りの若いメンバーがAIツールを使いこなし、涼しい顔で爆速で資料を作る中、リモートワークで誰にも聞けず、夜な夜なYouTubeの解説動画を見て独学する日々。
- 前職のクセで商品の「機能説明」ばかりしてしまい、お客様から「便利ですね」と言われるのに全く契約に繋がらない失敗の連続。
メーカー時代のやり方は、そのままでは1ミリも通用しませんでした。 そこで私は、中途半端なプライドを一度すべて捨てることにしました。入社数年の若いメンバーたちに「新入社員のつもりで」頭を下げ、ロープレに付き合ってもらい、耳の痛いフィードバックをもらいながら、営業の進め方を1から学び直していきました。
試行錯誤の末に見えてきたこと
必死に周りに追いつこうとする中で、私はようやく一つの本質に気づきました。
「AIやITツールはあくまで効率化の手段であり、営業の本質は、お客様の業務のボトルネックを整理して、一緒にゴールをの目線を合わせることだ」ということです。
ツールの操作や新しい環境に慣れてくると、今度は私たちがメーカー時代に培ってきた「約束を絶対に守る真面目さ」「顧客の言葉を丁寧に拾う誠実さ」が、周りの若手にも負けない独自の強みとして活きるようになってきました。
現在の働き方と、このブログで伝えたいこと
現在、私はフルリモート・フルフレックスという環境の恩恵を大きく受けています。 夕方に一度仕事を抜けて家族とご飯を食べ、家事をこなし、子どもの送り迎えにいく。メーカー時代には考えられなかった「家族との当たり前の日常」がここにあります。
もちろん、成果を出さなければ給与が下がるリスクもある、シビアな成果主義の環境です。ですが、そのヒリヒリ感も含めて、自分の裁量で働ける今の環境に納得しています。
このブログを読んでいるあなたへ
30代からの異業界への転職、しかもベンチャーへの挑戦は、恐怖しかありません。ネットに溢れるのは、20代の優秀な独身向けのような、キラキラした成功談ばかりです。
だからこそ、このブログでは、
- 家族持ちが転職時に用意しておくべき「現実的なお金と退路のセーフティネット」
- スマートな若手に囲まれて絶望した時の「泥臭い独学とキャッチアップの工夫」
- 普通のメーカー営業が実践できた、明日から使える「商談ヒアリングの型」
を、私の失敗談を中心に、等身大の「一次情報」として淡々と書き残していきます。
「今の働き方に限界を感じているけれど、家族がいるから一歩を踏み出せない」
そんなあなたの不安を少しでも和らげ、現実的な選択肢を増やすためのヒントになれば幸いです。