ちゃんと報告していたはずなのに、なぜか自分のせいにされる。
そんな経験、ないでしょうか。
正直、私にもあります。しかも、後から振り返って一番悔しかったのは、上司の態度そのものより「記録を残していなかった自分」の詰めの甘さでした。
なぜ「報告していた」のに「聞いていない」ことにされたのか
報告していたつもりでも、それが口頭中心だったり、議事録として残していなかったりすると、後から「言った言わない」の話になりやすいんですよね。
メールで一部報告していても、打ち合わせでのやり取りが中心だと、証拠としては弱いままです。
「わかった、報告しておく」と言われた時点で、こちらは安心してしまいます。でも、その言葉自体は記録に残っていません。
ここに、後から振り返ると分かる落とし穴があったと思っています。
対策会議で起きたこと
ここからは、前職での話です。業種や具体的な状況は伏せますが、実際にあったことをそのまま書きます。
上司には、確かに報告していた
私はあるプロジェクトの推進者で、責任者は上司でした。
進捗が良くないことは、上司には報告していました。打ち合わせでの口頭が中心で、一部メールでも報告していましたが、議事録としては残していませんでした。
上司からは「わかった、上の上司に報告しておく」と言われていました。
「なぜ報告が一つもないのか」と言われた瞬間
その後、お客様や上司の上司も参加する対策会議が開かれました。
そこで上司の上司が、開口一番こう言ったんです。
「なぜ報告が一つもないのか」
報告はしていると伝えました。でも、聞いていないという話になり、結果として自分のせいにされる形になりました。
上司は、一切フォローしませんでした。
その場で何も言えなかった理由
その場では、何も言えませんでした。
言えば上司が責められる。そう感じて、自分で受け止めようと判断したからです。
今振り返ると、自分を守るための言葉より先に、上司をかばう判断をしてしまっていたんだと思います。
救いだったのは、理解者がいたこと
救いだったのは、一緒にプロジェクトを進めていたメンバーが、状況を理解してくれていたことでした。
自分では上司が悪いとは言えませんでした。でも、そのメンバーが見かねて、上司の上司に状況を報告してくれたんです。
結果的に、上司が処罰を受ける形になりました。
第三者からの報告だったことで、信憑性が増したんじゃないかと感じています。
その後、関わり方を変えた
この一件のあと、上司とは必要最低限しか話さないようにしました。
仕事の話をこれ以上したくないという気持ちが強くなり、上司以外の人に進捗を報告しながら対策を打つという動き方に変えていきました。
その後、私自身が転職したため、この上司との関わりはなくなりました。上司は、本人が望んでいない部署への異動になったと聞いています。
この経験から学んだこと。記録を残すという、当たり前だけど守れていなかったこと
この経験から得た一番の教訓は、事実を記録に残すことの大切さでした。
いつ、何をして、どういう話になったか。それを記録しておくことが、自分を守ることにも、信頼にもつながるんだと感じています。
正直、当たり前のことだと分かってはいたんです。それでも、目の前の仕事を回すことに気を取られて、詰めが甘くなっていました。
今振り返ると、議事録は今であればAIで簡単に作成できます。会議は録音しておき、議事録として残すことは、やっておいた方がいいと思っています。
あわせて、進捗の共有の仕方も工夫できたはずだと感じています。上司と一対一だけでなく、チームメンバー全体で共有する形にしていれば、誰がどんな話をしているかが周囲から見える状態になり、上司の行動も変わっていたかもしれません。
記録を残すことに加えて、情報の共有の仕方(一対一かチーム全体か)にも、工夫の余地があったんだと思います。
同じ過ちをしないこと。そして、同じような場面に居合わせたら、今度は動ける人でありたいと思っています。
この経験のあと、上司を本音で信用することは、正直なくなりました。
気配りが評価されなかった話との接続
以前、気配りしたのに評価されなかった話を書きました。
あちらは「行動が数字に見えなかった」という話でしたが、今回は「報告という行動自体が、なかったことにされた」話です。
どちらも根っこにあるのは、自分がやったことを、自分の言葉だけでは証明できないという構造だと思っています。
だからこそ、記録という形で残しておくこと。それが、気配りにも報告にも共通する、地味だけど一番大事な備えなんだと、今は思っています。
