「異業種からSaaS業界に飛び込んで、本当にやっていけるんだろうか」
転職を考え始めたばかりの頃、こう感じる方、多いんじゃないでしょうか。私自身、大手食品メーカーの営業からSaaS業界への転職を考えたとき、まず最初にぶつかったのがこの不安でした。
この記事では、SaaS業界そのものへの不安にフォーカスしてお伝えします。書類選考や面接など、転職活動全体の流れを先に知りたい方は、こちらの完全ガイドから読んでみてください。
30代・異業種未経験からの転職完全ガイド|書類選考を突破するために知っておくべきこと
SaaS業界の採用動向
まず知っておきたいのが、SaaS市場そのものの伸びです。富士キメラ総研の調査によると、国内SaaS市場は2026年に約1兆6,681億円に達すると予測されていて、年平均成長率(CAGR)は約12.5%という高い水準にあります(出典)。別の転職エージェントの調査でも、SaaS業界は2026年以降も年平均15%以上の成長が見込まれる、数少ない市場だとされています(出典)。
市場が伸びているということは、それだけ人手も必要とされているということなんですよね。実際、求人サイトを見ても「IT未経験OK」「業界未経験からキャリアチェンジ」といった条件で、法人営業経験者を歓迎するSaaS企業の求人が数多く出ています(出典)。
未経験でも歓迎されやすい理由
SaaS企業の多くは、「The Model」と呼ばれる分業型の営業組織を採用しています。マーケティング → インサイドセールス → フィールドセールス → カスタマーサクセスという4段階で顧客対応を分担する仕組みで、各段階が専門化されているのが特徴です。この分業制により、未経験者でもインサイドセールスやカスタマーサクセスといった職種から入りやすい構造になっています(出典)。
つまり、いきなり「SaaSの専門知識がないと戦えない」わけではなく、まずは自分の経験が活かせるポジションから入って、そこから徐々に専門性を積み上げていく、という道が用意されているんですよね。
私自身、法人営業として積み上げてきた「相手の課題をヒアリングして、仮説を立てて提案する」という経験は、業界が変わっても土台として活かせる部分だと感じています。専門知識は後から身につけられても、この土台の部分は一朝一夕には身につかないので、実はここが未経験転職者の強みになりやすいんですよね。
それでも不安に感じる人が誤解していること
ここまで読んで、「じゃあ営業経験さえあれば安泰なんだ」と思う方もいるかもしれません。でも、正直に言うと、それも少し違うんですよね。
営業経験があっても、その経験を「SaaS業界の言葉」に翻訳できていなければ、書類選考の段階で伝わらずに終わってしまいます。逆に、未経験であっても、自分の経験のどの部分が汎用的に通用するのかを言語化できていれば、十分に評価される可能性があります。
「未経験だから無理」でも「経験があるから安泰」でもなく、自分の経験をどう翻訳して伝えるかが分かれ目になる、ということなんですよね。
まとめ
SaaS業界そのものは、未経験者にとって決して縁遠い世界ではありません。ただ、実際に応募する段階になると、今度は「その経験をどう書類に落とし込むか」という、また別の壁にぶつかります。
そのあたりは、職務経歴書の書き方と志望動機の書き方の記事で詳しく解説しているので、本格的に動き出すタイミングになったら、ぜひあわせて読んでみてください。
実際の書き換え例まで含めた、より実践的な内容はこちらのnoteでまとめています。

