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「このまま今の会社にいて、本当に成長できるんだろうか」。正直、そう感じながらも、なかなか動けずにいた時期があります。
実績や信用、それなりの給与もある。それなのに、なぜか焦りだけが募っていく。周りと比べては、もっとできるはずなのに、と思う。そんな感覚、ありませんか?
今回は、私自身が「転職の踏ん切りがつかない」状態から、どうやって動けるようになったのかを、正直に書いてみます。
結論:踏ん切りがつかないまま何年も止まっている必要はない
結論から言うと、踏ん切りがつかないのは、甘えでも意志が弱いわけでもないんですよね。
正直、私自身もそうでした。家族のこと、年収のこと、今から学び直す体力があるのか。考えることが多すぎて、一つひとつの理由がはっきりしないまま、なんとなく止まってしまっていたんです。
理由は一つじゃないので、当然すぐには踏ん切れません。ただ、止まっている理由を一つずつ言葉にしていくと、案外「今すぐ全部解決しなくてもいい」ことに気づけたりします。
「このままで成長できるのか」という漠然とした不安の正体
この不安、正直かなり漠然としているんですよね。何か具体的な失敗があったわけでもないのに、焦りだけが募っていく感覚です。
私の場合、実績や信用、給与という土台はあったんです。でも、その先に何を目指しているのか、というゴールがはっきりしていませんでした。
「やりがいって何だろう」「これから先、何を目指せばいいんだろう」。こういう問いが浮かんでは、答えが出ないまま日々が過ぎていく。この「答えが出ない感じ」こそが、不安の正体だったんだなと、今振り返ると思います。
この漠然とした不安の背景には、大手企業という枠組みそのものへの疑問もありました。そのあたりを構造的に掘り下げた話は「大手企業=安泰」の終焉。30代後半で直面する3つの壁と、今すぐ始めるべき「キャリア・資産の防衛策」にまとめているので、大手企業という仕組みそのものへの疑問が強い方はこちらもあわせて読んでみてください。
動けなかった理由:家族・年収・学び直す気力
「家族もいるから動きにくい」という制約
一番大きかったのは、家族との両立でした。バランスを考えると、自分一人の都合だけで動くわけにはいきません。
正直、「家族もいるから」という理由は、動かない自分への言い訳にもなり得るんですよね。ただ同時に、無視できない本当の制約でもありました。この両方の側面があることに、当時はなかなか整理がつきませんでした。
「年収を下げたくない」という迷い
年収を下げたくない、という気持ちも強くありました。今まで積み上げてきたものを手放すようで、正直かなり抵抗があったんですよね。
「今から学び直す気力がない」という無力感
そして、今から新しいことを学び直す気力や元気が、正直あまり湧いてきませんでした。「もう若くないし」という感覚が、どこかにあったんだと思います。
この3つが絡み合って、なかなか一歩を踏み出せずにいました。
同じように悩んで、うまくいかなかった人たちを見て感じたこと
踏ん切りがつかない一方で、実際に動いた人たちの話も、周りでいくつか耳にしていました。
給料目的の転職で結局戻った・馴染めなかった人
給料を目的に転職して、結局元の会社に戻ったり、環境になじめずに退職してしまったりする人を見たことがあります。
年収という分かりやすい数字だけで動くと、こういうミスマッチが起きやすいのかもしれない、と感じた出来事でした。
同業界内の転職で満足度が下がった人
もう一つ感じていたのは、同じ業界内での転職についてです。やること自体があまり変わらない場合、よほど年収そのものが目的でない限り、満足度はむしろ下がりやすい印象があります。キャリアの積み上げという意味でも、伸びにくくなるんじゃないか、という懸念もありました。
こうした話を見聞きするたびに、「動けばいい」という単純な話でもないんだよな、と感じていました。
年収ダウンを受け入れてでも、踏み切れた理由
「会社に依存しない生き方」という軸に行き着くまで
年収は実際に下がりました。それでも踏み切れたのは、転勤のことや、このままキャリアを積んでいった先に何があるのか、という問いに、自分なりの答えを出せたからです。
今後、自分がどう生きていきたいかを考えたときに、会社に依存しない生き方ができるようになりたい、と思うようになりました。過去は、今の会社でキャリアを積んでいくことしか考えられなかったんです。それがうまくいっている間はよかったんですが、その先に何が得られるのかを考え始めてからは、ずっと悩み続けていました。
今までのものを手放す不安より、大事だったもの
給料が下がることは、正直かなり悩みました。それでも、今しかない家族との時間など、考えるべきことは他にもたくさんあったんですよね。
積み上げてきたものを手放す不安より、家族との時間や、これからの生き方の方を優先できたことで、ようやく踏み切ることができました。
実際にどう踏み切ったか気になる方は、以前に書いた「このままでいいのか?」30代後半・既婚大手メーカー営業が、漠然とした不安を抱えてベンチャー転職を考えたリアルな損得勘定【仕事・キャリア編】で、家族との向き合い方も含めて詳しく書いているので、あわせて読んでみてください。年収の変化や生活面の具体的な数字が気になる方は、後編の【大手のぬるま湯vsベンチャーの荒波】既婚・子持ちの30代後半で転職で「失うもの」と「手に入るもの」【生活・ライフプラン編】もどうぞ。
今、同じように迷っている人へ
正直、今すぐ動くべきかどうかは、人によって違います。「まだ様子見でいい」という判断も、十分にありだと思います。様子見の考え方については、30代、今の職場にモヤモヤを感じたら最初に考えたい3つの選択肢でも整理しているので、よければ参考にしてください。
一方で、「家族・年収・学び直す気力」のように、理由が絡み合って整理しきれない、という時期もあると思います。私自身、当時は一人で抱え込んで、なかなか言葉にできませんでした。
そういうときは、今すぐ転職先を決めるためのサービスよりも、今の迷いそのものを言語化する手助けをしてくれる、キャリアコーチングのようなサービスに頼るのも一つの手だと思います。
たとえばキャリアセッションは、伴走型で自己理解を深めていくタイプのサービスです。(PR)
向いているのは、「今すぐ転職したい」というより「この踏ん切りがつかない状態を一度整理したい」という方だと思います。逆に、既に転職先を決めていて、あとは行動するだけという方には、専門の転職エージェントに相談する方が早いはずなので、その場合は無理にこちらを選ぶ必要はありません。
まとめ
踏ん切りがつかないのは、材料が整理できていないだけで、甘えではありません。
家族・年収・学び直す気力。それぞれの理由を一つずつ言葉にしていくと、「今すぐ全部解決しなくてもいい」ことに気づけるはずです。
同じように迷っている方が、この記事を読んで、自分の状況を少しでも整理するきっかけになればうれしいです。

