これまでの記事では、私が30代後半で大手メーカーからIT・SaaSベンチャーへ転職した際の葛藤や失敗談をお伝えしてきました。その中で、一歩踏み出せた大きな要因として「数年分の生活防衛資金」があったことに触れました。
今回は、私がどのようにして 約2,500万円の金融資産 を築いてきたのか、そのリアルな内実をお話しします。
「30代、これから教育費や老後が不安だけど、今の給料だけで足りるのか」 「投資は気になるけれど、自分にできる気がしない」
そんな悩みを抱える同じメーカー営業の方に向けて、キラキラした成功法則ではない、泥臭い資産形成のステップを共有します。
資産2,500万円は、人生を変える「最強の盾」になる
まずお伝えしたいのは、この資産額は私にとって単なる数字ではなく、「人生の主導権を取り戻すための盾」だったということです。
30代後半、家族持ちの転職は恐怖しかありません。しかし、「もし転職先で全く通用しなくても、家族を数年間は路頭に迷わせないお金がある」という事実が、私の背中を強力に押してくれました。
資産があるからこそ、目先の年収ダウン(私の場合150万円)を受け入れてでも、「一生モノの稼ぐ力(無形営業スキル)」を手に入れるための挑戦ができたのです 。
「運用」の前に、ただただ泥臭く「貯金」に徹した時期
最近は「投資」ばかりが注目されますが、現実はそんなに甘くありません。私が2,500万円を築けた最大の要因は、実は運用テクニックではなく、「ある程度のまとまった額ができるまで、徹底して貯金したこと」にあります。
メーカー営業時代、まずは毎月一定額を「絶対に手をつけないお金」として実直に積み上げました。派手な投資に走る前に、この「貯金という土台」をガッチリ固めたことが、のちに運用に回す際の大きな原資となり、精神的な支えになりました。
「共働き」という、もう一つの決定的な事実
そして、隠してはいけないリアルがもう一つあります。それは、私のメーカー営業の給料だけでは、この資産形成は成り立たなかったということです 。
我が家は共働きでした。妻が安定して稼ぎ続けてくれていたからこそ、世帯全体としての収入が安定し、大胆な入金(貯金や投資)が可能になりました 。
「一人の力でなんとかしよう」と気負わず、夫婦で力を合わせて家計を運営する。この「共働き×徹底した貯金」という仕組みこそが、2,500万円への最短ルートでした。
まとめ:まずは「仕組み(口座)」を用意することから
資産形成のスタートは、難しい勉強をすることではありません。まずは「お金が勝手に増えていく仕組み」を自分の生活に組み込んでしまうことです。
多忙な営業マンこそ、一度設定すればあとは存在を忘れてもいい「ほったらかし投資」が向いています 。そのためには、まず手数料の安いネット証券の口座を持っておくことが必須の条件です。
「いつかやろう」と後回しにする人と、「とりあえず今日、口座開設だけ済ませる」人の差が、10年後に致命的な資産の差になって現れます 。
次回は、私が具体的にどうやって無駄な出費を削り、投資の原資となる「最初の資産500万円」を爆速で作ったのか、その家計管理のハックをお伝えします

